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理学療法士になりました                    ~リハビリ 日々是好日~
リハビリスタッフとして仕事をしながら、日々思うこと、記憶に残ったことを記録していきます。

プロフィール

どら吉

Author:どら吉
年齢   : 39歳
性別   : 男性
略歴   : 大学  ドイツ文学科を専攻
     : その後 金融機関に就職
           システムエンジニア
     : 退職後 専門学校に入学
           理学療法学科を専攻
     : その後 病院・診療所に勤務
     : 現在  診療所にて
           通所リハビリ業務
           訪問リハビリ業務



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治験について

こんばんは。

 本日は、先日の新聞での記事において、がんの治験に参加された人のことが書いてあり、
また、がん難民と言われる、医師からもう標準的治療は難しいと言われた方々(2014/9のブログにて
書きましたが)
のうち、多くの方が、この治験に望みを託している現実を知り、少しこの治験について調べてみました。
02.png
この図からもわかるように、治験というのは、
単純に考えて、
 基礎研究     2-3年
 前臨床試験    3ー5年
 治験        3-5年 (第Ⅰ相試験 ・ 第Ⅱ相試験 ・ 第Ⅲ相試験 )
 新薬承認申請  2-3年
 新薬発売     4-10年
 → 第Ⅳ相試験  (薬の評価 ・ 副作用の調査)
というかなりの年月がかかります。 そして、新しい薬が誕生するのは、1万分の1 という確率だそうです。
開発期間は10年以上 総費用は200-300億円 とも言われます。

以前、新聞の記事でも、第Ⅱ相試験に参加した患者さんが、せっかく本人には薬が効いてきたのに、
その他大勢のひとに対して効かない結果となった場合は、その薬が打ち切られてしまった、、、
ということもありました。
chiken-towa_new.gif
薬といのは、最終的には、厚生労働省が認可して、初めて < くすり > となります。
まずは、
薬剤メーカーが、 薬の研究を行います。ここで、かなりのお金・時間を費やし、
その後、
医療機関やメーカーが呼びかけて、 治験 が行われます。 

 第Ⅰ相の試験
   一般の健康成人に参加してもらいます。 
   ここで、 < 安全性 > を見ます。

 第Ⅱ相の試験
   対象となる少数の病気の方に参加してもらいます。 
   ここで、 < 有効性 ・ 用量 > を見ます。
   多くの、がんの治験では、この段階で、ガン難民が参加しています。

 第Ⅲ相の試験
   対象となる多数の病気の方に参加してもらい、
   従来の薬と < 比較 ・ 検証 > します。

 がんの方で言えば、腫瘍以外に他の病気がない、というのが、この治験参加の条件になります。
 だいたいの治験において、1ヶ月くらい続けて服薬し、1日に何度も採血するようです。
 対象となるがんの大きさが、その間に大きくなったり、体調が悪くなると、
 すぐにその治験からは外されてしまいます。

 もちろん、本人がいつでも 止めた ということができますが。。。

 がん領域で多数の治験を行っているのは、 治験の 中核病院 と言われる病院です。
 以下の10あるようです。

 独立行政法人国立がん研究センター中央病院
 独立行政法人国立循環器病研究センター
 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター
 独立行政法人国立国際医療研究センター
 独立行政法人国立成育医療研究センター
 千葉大学医学部附属病院
 大分大学医学部附属病院
 北里大学医学部
 慶應義塾大学医学部
 国立病院機構本部

この下に、30ほどの治験拠点病院があるようです。

 治験に対しては、治験担当医師と言われる医師だけでなく、
CRC (治験コーディネーター)と言われるひとがいます。

実際、国立がん研究センターがん対策情報センターが提供する
<がん情報サービス>(http://ganjoho.jp/public/index.html)
のHPにおいて、
 < がんの臨床試験を探す > という項目は、最初の画面から選択できるようになっています。

 かなり狭き門ではあると思いますが、がん以外にも、治験への参加について、
我々セラピストも時折相談されることがあります。

 パーキンソン病の方は、少し前までは、私の利用者さんの中で、
 電極を脳内に埋め込む治療、
  DBS(Deep Brain Stimulation)を受けたい方が、かなり多かったように思います。

 実際には、年齢やら、合併症やらにて、希望が叶う方は少ないようでした。

 一方で、全国に少数しかいない難病の方は、比較的 容易に治験に参加できるような
印象があります。ただ、それだけ母集団が少ないため、それを受け入れる病院自体が
少ないようでしたが。。。
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爪を切るという行為について

こんばんは。

 本日は、訪問リハビリにおいて、利用者さんからよく訴えのある、爪切り についてです。

私の訪問している利用者さんで、独居の方が、ヘルパーさんを頼んで入浴介助やゴミ捨てなどを
行ってもらっているのですが、
この利用者さんは、 膝の関節固定術を受けており、右膝が曲げられず、その結果、
右足の爪に関しては、自分で切ることができないのが現状です。

 さて、この利用者さんが、ヘルパーさんに対して、爪を切ってヤスリをかけてほしい、と
頼んだところ、それは医療行為にあたるので、ヘルパーではできない、という回答があった、とのことでした。

 この利用者さんとしては、ヘルパーにそのことを断られたことがショックなこともあり、
腹立たしいということもあり、
ヘルパーの利用をやめることを考えているようです。

 以前、デイサービスに行っていた時は、 看護師の監視のもと、爪を切るのは介護職員においても
行っていたようです。実際、爪を切る際には、看護師がそばにいないこともあったようですが、
入ったばかりの新人介護職員であっても、爪切りを行っていた、とのことでした。

 その一方で、自宅でのヘルパーが、そのことができないなんておかしい、というのが、
利用者さんの訴えです。

 さて、、この爪切り、どうなっているのでしょうか。。。。

平成17年までは、、、立派な医療行為でした。。。

 しかし、平成17年7月28日 厚生労働老健局より、各都道府県介護保険担当にあてに通知が出されました。

これにより11の項目が原則として『医行為』の対象から外されることになりました。

 ① 電子体温計・水銀血圧計による、 腋窩での < 体温測定 >
 ② 自動血圧測定器による、             < 血圧測定 >
 ③ パルスオキシメーターの使用
 ④ ガーゼの交換や絆創膏 (軽い切り傷など)
 ⑤ 点眼 ・ 軟膏を塗る ・ 薬を与える ・ シップを貼る

 ⑥ 特別な疾患のない場合の爪切り および 爪やすり

 ⑦ 口腔内のケア(清拭)
 ⑧ 耳ほり
 ⑨ ストーマのパウチにたまった排泄物の処理
 ⑩ 自己導尿のためのカテーテルの準備
 ⑪ グリセリン浣腸

です。
⑥にありましたね、 爪切り、 爪やすり 

これは、8年前より、医療行為から外されており、ヘルパーでも行えるようになっていますが、、、、

 < 巻き爪 > < 変形爪 > は医療行為となります。

結局、大変となるのは、一人暮らしの方です。 
このような方で、デイサービス利用などを行わず、看護師とのからみがない場合は、
巻き爪などが伸びてきても、処置がなかなか難しいようです。

 私の利用者さんの場合は、 ケアマネージャーより、
爪を切りたいときは、主治医の診療所の外来に行って、爪を切ってもらうよう 言われたようです。

 爪を切るためだけにとても診療所までは行けない、、、というのがこの利用者さんの答えで、
かなり困っていました。
 
 医療行為とは、、これはなかなか考えさせられるところですね。。。

家族からすれば、、、そんなことくらい、、と思うようなことも、ある意味慎重にならないといけない
面もあるようです。


国境なき医師団 いのちの腕輪

こんにちは。

 本日は、最近インターネットの画面を開いていると、寄付を募っている広告をよく見る国境なき医師団
についてです。

 6秒に1人、ちいさな命が消える 

というのがよく広告としてありますね。
また、インターネットだけでなく、チラシもよく新聞受けに入っていることをみると、
かなりの広告費がかけられているのでしょう。

 いのちの腕輪 というのも、その中で注目に値するものです。
MUAC ともいいます。
(Middle Upper Arm Circumferences =    MUAC   上腕周囲計測定帯)
udewadetail.jpg  s.jpg
このような、紙で出来たメジャーですね。
写真で見るとわかるように、かなり小さいですね。

生後6ヶ月~5歳の子供の腕に巻きつけて
色で子供の栄養状態をすばやく判別するものだそうです。

このような評価法、もあるのですね。

赤    
重度の栄養失調(110mm未満)
命を落としかけている

オレンジ 
中程度の栄養失調(110mm~124mm)
命を落とす危険性がある

黄色   
栄養失調の危険あり(125mm~134mm)
注意深く見守る必要あり

緑    
栄養が行き届いている(135mm以上)
健康である

とのことです。
udewa.jpg
ま、赤はペットボトルなので、、、うーん。という感じですね。

上腕周径 や 下腿周径 が、緊急時には死亡リスクの予後予測に有効だという
エビデンスがあるようです。

募集しているのは、基本的には医療スタッフでは、医師・看護師です。
その他、薬剤師・臨床検査技師・疫学専門家もあります。

医療スタッフ以外では、
物資調達員  水・衛生管理専門家  経理  マネージャー という感じですかね。

ちなみに、
医師だろうが看護師だろうが、待遇としては、初年度は 月額 15万円ほどが、
日本人なら日本円で、日本の銀行に振り込まれるようです。
あとは、別途現地の生活費、とのことですね。
日本では、医師の平均月収は88万円と言われていますので、かなり差がありますね。

vk010901.gif
子供の命を救いたい という思いの一方で、

世界の人口の増加は、100億目指して一直線、とくに アジア と アフリカ ですね。
world_map.gif
世界の穀物自給率の割合をみると、
40%程度の日本は、今後人口が増えると、食べるもの、、、なくなりますね。
この図をみると、
アフリカの貧困諸国のレベルと同じ割合であることがよく分かります。
先進国のうちでもかなり低いようですね。

 現在、虫をおいしく食べるための研究も進んでいるようですね。

思ったよりも早く、そういう流れになるのかもしれません。

国境なき医師団の活動からも、いろいろ考えさせられますね。 



スロープについて

こんばんは。

 本日は、訪問リハビリだけでなく、通所リハビリにおいても、よく検討される、
スロープによる車椅子での自宅の出入り についてです。

 今回、カテゴリとしては、訪問リハビリを選択しましたが、実際には、
通所リハビリに利用者さんを送り出す際に、

 ① 介護スタッフによる車の送迎を行う際に、車椅子の方が、しっかりと自宅の出入りができるかどうか
 ② 自宅の玄関だけでなく、車に乗り込むまでの公道までの動線において、車椅子の方が
    しっかりと公道まで車椅子で移動できるか。

この2点は、非常に重要です。 つまり、 上がり框 と 公道(車)まで の移動です。

私の勤務する診療所の属するエリアは、かなり坂の多いエリアです。
その分、自宅からの出入りに関しては、訪問リハビリにおいても、通所リハビリにおいても
かなり気を配るところです。

 そこでよく車椅子移動レベルの利用者さんに対して使用するものがスロープです。
aa5_3.gif0903-80.gif
スロープというのは、現在のバリアフリー法においても、
安全にスロープが用いられるための勾配は、 1 / 12 と言われています。

これは、図でいうところの、約5度 というくらいでしょうか。
高さ20cmの段差であれば、2.4M のスロープが妥当 、ということになります。

ただ、実際にはこうはいかないのが現状ですが。。。我々セラピストは、常に1/12を
あたまの中に入れています。

さて、このスロープですが、現在、軽量かつ耐荷重が優れているものが出てきています。
1388_thumbnail.jpg2-357_1.jpg
スロープを導入する際に、
そのスロープを使用する人が、介護職員なのか、家族なのか、力のある男性なのか、非力な女性なのか、
いろいろと考えなくてはなりません。

 基本的には、上の写真のように、1本のタイプと、2本に分かれるタイプがあります。

気をつけるべきは、左の場合は、介護者も一緒に傾斜を登っていくこと、
右の場合は、介護者はその間を歩いていくか、足を開いて2本のスロープを上手く登っていくこと、
このパターンとなります。
ただ、想像しやすいかと思いますが、原則として、
高い段差には、左のタイプのほうが、介護者の方は楽に介護できます。
これは、自身でやってみるとよーく実感できますよ。 

 現在、左の写真のタイプは、カーボンファイバーといって、軽くて丈夫な素材でできている
ものが出ていて、滑り止めのぶつぶつもついています。
最大の長さで 2.85Mのものが、レンタル可能です。

これ、買うと9万円台です。通販でも7万円台。 ま、500円くらいで月々レンタルしたほうが
よいかと思います。

 2944_2.jpgyjimage3DNQ0FXT.jpg
2つ折りのタイプがメジャーですが、4つ折りのタイプもあります。

 現在私の勤務するデイケアでは、このスロープを用いる最大の段差は70cmほどになります。
この段差だと、傾斜が15度くらいになりますので、車椅子の重さと利用者さんの体重を考えると、
場合によっては男性のスタッフによる送迎 + ヘルパーを導入して、

少なくともスロープの上りの場合には介助してもらう、という形で外に出すことになります。

 車椅子を後方から下ろす場合は1人で可能でも、スロープを登る場合は、女性スタッフ1人で
行うことが困難な場合が多いのです。

 この時に、リハビリ側で、最初はヘルパーまたは家族による2人介助が必要です、
としっかりとケアマネージャーさんや家族に対して説明してあげることが、やはり大切になります。
まずはセラピスト自身が、スロープを用いて、車椅子を押して、本人を乗せて、の
検証をしてみること、これが大切になります。

 傾斜、10度を超えると、結構きついですよ。 何と言っても、 

介助者と利用者の共倒れが最悪の結果です。



エルゴメーターの目標心拍数について

こんばんは。花冷えですね。

 本日は、デイケアや、短時間のデイサービスにおいてある代表的な運動装置、
エルゴメーター(自転車)について説明したいと思います。
EM200.jpgergo.jpg
上の写真のようなタイプが代表的ですが、右の写真のように、坐位姿勢において
足漕ぎができるようなタイプもあります。

 さて、このエルゴメーター、もともとは、負荷心電図検査といって、
負荷を与えながら、心電図を計測し、その方の循環器の機能をみたり、

 運動中の酸素摂取量と最大酸素摂取量の比率、
すなわち「酸素摂取能力の何パーセントを使用しているか?」 
など肺の機能をみたりするため、

非常に有効な道具となります。
 
 後者では、有酸素運動と無酸素運動の境目を見極めるのに用いたりします。
リハビリのセラピストなら、国家試験にて勉強したことあるかと思いますし(笑)
また、スポーツ選手でもよく意識する用語である、

 < AT > というものを見極めます。
無酸素性作業閾値 (Anaerobics Threshold: AT)

 つまり、運動強度を徐々に上げてゆくと、やがて酸素摂取量を酸素消費量が上回り酸素不足となります。
そうすると、血液に 乳酸 という疲労物質が生じ、 呼吸数が上がり、換気量が増えます。

 そうなるかならないかの直前の状態、これが AT といえます。

トレーニングを積んだ運動選手は、心肺機能が高いので、 高い運動強度においても、酸素不足が
おきません。つまり、 <AT> が 高い といえます。

 AT 以下の運動強度 →  糖質と脂肪の燃焼割合は 50 % となります。
 AT 以上の運動強度 →  酸素が不足し、脂肪は燃えず、 糖質のみ消費していきます。

有酸素運動には心肺機能改善などの効果があるが、
筋力、筋持久力向上の効果は少ないとされています (特に上半身)

ただ、 我々セラピストが相手をする 高齢者の方々に対しては、 AT以下の運動強度にて
負荷の少ない有酸素運動を促し、心肺機能にアプローチしてあげたほうがよいのです。

痩せますか?と言われると、、、そこまでは難しいと答えるしかありませんが。。

エルゴメーターの長所は、
 運動中も 上半身 の体動が少ないので、血圧測定や心電図検査、呼気ガス分析なども
 行い易い  というのがあります。

ここで参考とされるのは、 年齢 と 運動強度 を加味した、 < 目標心拍数 > です。
colum10.gif
安静時心拍数
この図からわかるように、

① 220 ー 年齢    → 引き算します。    私なら 181

② 安静時の心拍数 (原則:朝起きて、布団から起きる前に測定したもの) をひく
      → 私なら 181 ー 60  = 121

③ 目標とする運動強度を 掛け算する
     ・ 高齢者 運動習慣が全くないひと など → 40%
     ・ 中高年のかた、 肥満の方        → 50-60%
     ・ 運動に慣れているかた          → 60-70%
       → 私なら 121 x 60% = 72.6
     
④ 安静時の心拍数に 上の計算を足し込む。
       → 私なら 60 + 72.6 = 132.6

  つまり、私なら、エルゴメーターをこいでいて、 脈が 132 をこえると、
ATになり、 脂肪は燃焼されなくなります。 乳酸がたまっていきます。
有酸素運動をするのは、脈拍 132 までです。

ま、高齢者に対して運動負荷を掛ける場合は、

エルゴメーターを用いると、
① 負荷が漸増するタイプ
② 負荷が一定なタイプ

の2種類ありますが、 基本②を用いています。
私の職場のエルゴメーターの設定だと、その閾値をこえると、ピーと音がなるため、
ちょっと一休みしましょう、ということになります。 
ま、筋トレをさせるつもりなら、続けさせてもよいのですが、乳酸溜めすぎるとこわいですからね。
  
ちなみに、、、、
スポーツ選手レベルだと、運動強度を80-90%にすることもあります。

次のような人は、運動強度90~100%の運動はしないことが望ましいと言われています。

1)35歳以上の人 2)肥満の人 3)喫煙者 4)禁煙後1年未満の人
    5)心臓病、血管病または気管支の病気の経歴がある人 6)高血圧の人

あ、、、私、35歳以上でひっかかってます。。。

 

パーキンソン病の歩行練習

こんばんは。

 本日は、パーキンソン病の利用者さんに対する歩行練習についてです。

パーキンソン病というのは、この病気を初めて発見して報告した医師の名前に由来します。
1817年からの病気なので、比較的歴史は長いと言えますが、難病の一つです。

有病率という、10万人あたり何人か、という指標で言うならば、
だいたい、10万人あたり、100人くらいです。 これってどのくらい?という人のために、、、

例えば、脳血管障害(いわゆる脳出血・脳梗塞)は、280人くらいです。
糖尿病は、、、400人くらいです。
がんのかた、、、80人くらいです。
虚血性心疾患、、100人くらいです。
ですので、まぁまぁ多いのではないか、という病気です。主に50歳台以降に発症します。

余談ですが、
この10万人あたり、、という有病率は、100%のうちの何%か、という表記では、1%未満の
場合が多いため、あまり想像ができないことが多いので、10万人あたり、、としたほうが
何となく想像しやすいから、というのが理由のようですね。

さてさて、このパーキンソン病、
parkinson.gif
簡単に述べると、
脳幹というところに属する、中脳という部分の、黒質という場所と、、
大脳というところに属する、大脳基底核という部分の線条体という場所が、何となくおかしいらしいのです。

この黒質というところの異常にて、そこのドパミンという神経伝達物質が減少し、
線条体にしっかりと情報伝達がされない、、、というのが症状です。

これにより、
pt02.gif
上記のような症状が起こります。

この症状、4大兆候だの言われますが、いずれにしても、歩くのが大変となるのは確かです。

パーキンソン病の方は、バランスも極端に悪いので、転ぶときは後ろに気持ちがいいほどスコーンと
倒れてしまいます。姿勢反射障害というのは、そういうことなのです。
ですので、大きなたんこぶを作りやすいのです。

我々セラピストは、このパーキンソン病の利用者さんに対しては、歩行練習を行う際に歩い程度は、
その利用者さんの動きを良くした上で、歩行練習を行うよう心がけています。

例えば、
n6_6_003.png
この足あとからもわかるように、パーキンソン病の方の歩行の特徴としては、
ステップが、小刻みとなるという点です。
正常圧水頭症の利用者さんも、歩行障害というのが特徴的なのですが、
この方は、歩隔が大きく、そとに開くようにガニ股にステップします。

一方、パーキンソン病の方は、歩隔が狭く、小刻みに歩行します。
歩隔、というのは、踵と踵の間の距離、と思っていただければと思います。

img_music_therapy_qa1_02.png
パーキンソン病の利用者さんは、頭のなかにおいて、歩行のリズム、運動のリズムがとりにくく、
また、歩行開始の際の最初の一歩がなかなか行えず、すくみ足というものが見られます。
また、心理的な要因も強いため、少しでも ’転んでしまうのでは’という不安があると、そのことがすくみ足を
助長してしまします。

 ですので、我々は、まずその利用者さんに対して、安心感を与えるよう、少しでも楽しい気分に持っていきます。
image_-1878160368_image.pngimage_1182954261_image.png
その後、 両手を持って、ダンスをするように、足踏みをしてもらいます。
リズムを取りにくい人も多いため、 聴覚に働きかけるために、一緒に
’いっちに、いっちに’と声をかけます。

それと同時に、腿を大きく上げるように意識させます。 足踏みをその場で行う、これもよくやる方法です。
まるで、ダンスをしているようですが、これは学生時代からよく言われたことでした。

’利用者さんとダンスしなさい’と。。。

そして、リズムと足踏みと安心感を与えたのち、歩行を開始します。
図のように、視覚的に ’またぐ’ などの指標を作ってあげると、最初の一歩が踏み出せます。
最初に一歩踏み出せると、次の一歩が出せることが多いのです。

ですので、パーキンソン病の利用者さんは、階段の昇り降り、これが得意な方が多いのです。

下手に介助するよりは、フリーハンドで歩かせたほうがうまくいくことも多いのです。

何だか不思議だな―っと感じること、セラピストとしても多いのが、この疾患です。

ですので、脳血管性パーキンソニズム という、パーキンソン病もどき、の方と、
この本家パーキンソン病の方のリハビリを行うと、その違いがよく分かる感じがします。

声掛けも重要ですね。耳元で、セラピストがメトロノームのように、リズムを唱えてあげると、
意外と上手にステップができるものです。不思議な感じ、これがパーキンソン病の利用者さんと
リハビリを行う際に私が感じる感覚です。

狭いところの歩行や、前方での介助は、かえってうまくいかないことが多いのも特徴といえます。



IPS細胞 + 人工神経 = ハイブリッド型人工神経

こんばんは。
 
 先日の新聞紙上において、ハイブリッド型人工神経 が取り上げられていました。
ハイブリッドというと、なんだか車のことみたいですが、
この言葉の語源は、ラテン語です。

 種や品種が異なる植物や動物から生まれた子 のことです。 雑種 という感じですか。

もともとは、イノシシとブタから生まれた子 をさしたようです。

さて、今まで、人工神経というと、
sinkei0709.gif
このような、人工チューブの話が、
2002年の共同通信社の情報であがっていました。
 それまでは、 手術や事故などで、 5mm 以上離れた神経をくっつけることは無理でした。

それが、この手法により、犬への実験段階で8cm伸びることが分かりました。
実際にヒトに対しても、2,5cmの大腿神経が再生され、動きも生まれたとのことです。
ただし、 末梢神経 に限っての話です。
e0085279_19332483.jpg2015031900003_1.jpg
 その記事より13年経ちました。人工神経だけでは、神経再生には限界がありましたが、
やはりiPS細胞、出てきました。

 人工神経自体も、筒型の高分子ポリマーに、スポンジのような無数の穴をつくり、細胞が増殖しやすい
ようにしています。
そこに、iPS細胞を神経組織になる一歩手前の細胞、神経前駆細胞に変化させたものをくっつけると、
かなりの神経がつながったとのことです。
 その効果は、2002年の人工神経だけの状態に比較すると、4倍以上の効果があるそうです。

この効果に関しても、まずは末梢神経レベルの話になりそうです。
ただ、今後、中枢神経系への対応も期待したいところです。

余談ですが、

 年間、事故で手指を切断したりするヒトは、かなり多いようです。

切断した指を氷詰めにして、病院に持っていくというシーンはテレビでもあるようですが、
この方法は、本当に有効です。

ビニール袋に氷を詰めて病院に持っていった場合は、24時間以内、
氷詰めにしない常温では、6時間以内であれば、
再接着の成功率が高いデータがあるようです。

 手指の機能に関しては、また後日述べたいと思いますが、
その機能の40%を占めるという母指(親指)
そして、パワーグリップ(力強い握力)に重要なのは、小指です。
これらの障害は、かなりのADLの低下、巧緻性動作のに直結します。

 こういった方々の神経再生が行えれば、かなりのヒトが救われると思います。


女学校 という響き

こんばんは。

 本日は、以前ブログでも紹介したことのある、ポストポリオ症候群の利用者さんMさん(女性)についてです。

この方は、18歳の時にポリオを発症して依頼、88歳の現在に至るまで、独り身を通した方です。
本日の訪問リハビリでは、本人が60歳手前の時に、95歳で亡くなった母と、その母を追うように
101歳で亡くなった父のお話しをしてくださいました。

 Mさんは、独身を通した方であり、現在のマンションに、30年ほど前にご両親と引っ越してきていました。
Mさんは、当時は、父親の方が先に亡くなるに違いないと思い込んでいたようで、
とりあえずは、父親を大切にし、その後、母親を大切にしていこう、と、ご自身もポリオの後遺症を抱えながら、
仕事に出ていたようです。

 ただ、実際には、お母様は、心筋梗塞の発作を起こしてから、2日目に病院にて亡くなってしまった
そうです。
 明治44年に女学校を卒業したというそのお母様は、かなり気丈な方で、ご自身の身体に関しては、
外にはもらさず、1人で痛みや身体の不調に耐えていたとのことでした。

 Mさんが、涙ながらに話してくれたエピソードとしては、母親が95歳にて、あまり便通がよくなくて、
トイレから出た後に、廊下に座り込んで、’少し出てきているんだけれど、なかなか出てこない’
と少し嘆いていたようなのですが、その時、洗濯物を取り込んで、その廊下を通過したかったMさんは、
’お母さん、邪魔だよ、そんなとこに座り込んでないでどいてちょうだい’
と強い口調で言ってしまったようです。

 あくまで、お母様に対しては、まだまだ大丈夫だと思っていたようなのです。
このお母様、このマンションに引っ越す際には90際を超えていましたが、
働いていたMさんに変わって、引っ越しの荷造りも、手配も全てご自分でなされたようです。

 Mさんは、この母親が倒れて入院した際に、自分自身は、母親の着替えをとりに自宅に戻り、
そして、父親は自宅にて待機しており、兄夫婦も、ちょっとその場を離れて自宅に戻っていた
まさにその時に母親が1人で息を引き取っていたことを、今でも涙ながらに、後悔の念をもって
語っています。

 一方でMさんのお父様は、101歳ということもあり、自宅にて、いっさいものを口にしなくなった
後、医師の指示通り、呼吸が少し荒くなって、最後にすーっと息を吸い込んでから、亡くなったということです。
その際、枕元には、Mさんをはじめ、兄夫婦もそろっており、家族でしっかりと自宅にて看取りができた、
とのことでした。

 このこともあったからでしょうか、Mさんの、母親を看取れなかったこと、そして、
母親が身体の不調を隠していたことも知らず、さいごまで母親にきつくあたってしまっていた自分を、
責めている感じでした。後悔、というのでしょうか、これが、母親の死後2年ほどは、
Mさんを悩ませたそうです。

 ちょうどご両親とも愛媛県の出身であり、私も愛媛県出身であるため、Mさんはいわゆる方言、
伊予弁を話します。そのこともあり、私としてはMさんや、その親族に対して親近感があります。

 このMさんのお母様は、当時、部落(村)全体の女性のうち、1人や2人くらいしか進学できなかった
女学校に行くことができた人だったようです。
ただ、このことをお母様は自慢気に語るどころか、 試験に落ちていればいいが と思っていたようなのです。

 当時、女学校に進学することができるのは、裕福で余裕のある家庭でしかかなわないことでした。
ですから、Mさんのお母様は、ある程度天狗になってもよさそうなものですが、
さすが明治の女性といいますか、あまり皆と違うことを行うことをよしとしなかったようです。

 Mさんのお母様をはじめ、当時、女学校に進学した方は、多くはそれより上の学歴をもつ男性を夫に
迎えることができ、かなり裕福な暮らしが送れたようです。
 
 Mさんの話では、お母様の友人たちは、その後東京に出てきてからも、社長と結婚するような
方が多く、多くの方は優雅な暮らしができたということでした。
 それだけ、女学校を卒業するということは、意味をもつことだったようです。

 文部省年報によれば、 昭和 10 年度 ( 1935 年 ) の大学進学率は僅か 3 パーセント
昭和 25 年 ( 1950 年 )には 6.5 パーセント という時代の中で、

 女学校という、いわゆる大学に相当するところに進学する女性というのは、
かなりのステータスがあったようです。

 2013年のデータにて、大学進学率を男女別に見ると男子が50.9%、女子が55.5%
とかなりの高い数字が出ています。

 今と昔は異なります。 当時の人達が語る、 女学校  という響き、、、、、
これには一目を置くことが大切かと思います。

杖先ゴムについて

こんにちは。

 本日は、杖先ゴムに関して、述べたいと思います。
リハビリのセラピストならば、利用者さんや患者さんの、歩きたい、立ちたい、というニーズに対して、
歩行補助具に関して、いろいろと考えたことがあるかと思います。

 以前、ブログにおいては、昨年の9月と10月に、 
歩行器について、 歩行補助具と素材 というタイトルにて紹介しましたが、
本日は、その歩行補助具のさらにその一部である、杖先ゴムについてです。
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介護保険の分野においては、いわゆる一本杖は、レンタルすることはできないのですが、
上の四点杖はレンタル可能です。この四点杖も、基本的にはこの杖先ゴムがくっついています。
これは、いわゆる ’吸着型’というタイプですね。吸盤のようになっているタイプです。
 杖の一本一本の太さもさまざまですが、基本的には上の写真で言う空洞のところ、
内側の径 にて販売しています。11・13・15・17mm くらいがオーソドックスですが、
素材はゴムなので、グッと押し込むと多少、幅が狭くても、ハマります。 

 よく歩く人の場合、一本杖では、3ヶ月から6ヶ月もすると、かなりすり減ります。
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この場合、一箇所が主に摩耗しているため、一度180度、ゴムをくるっと回して、使うこともできます。

 私も、通所リハビリや訪問リハビリにて、杖を使用しているひとの杖をかならず1ヶ月に一度は
ひっくり返して、ゴムの減り具合を確かめることにしています。
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 左側の杖先ゴムは、’吸着可撓性型’と言います。 真ん中は、’イボ型’、
右側は、’輪状型’と言われたりします。
右側は、健常者がよくウォーキングの際やハイキングの際に用いるもので見るかと思います。
 
 杖先ゴムに流行りも廃りもあまりないのですが、一本杖では 吸着可撓型は安定感があります。
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上の図のように、ある程度の角度で杖をついても、可撓性の場合は、しっかりと床面を支持してくれます。
その分、上肢の力が加わりやすくなります。

 一方で、すり減り方が強く、均等に磨り減ること、そして、側面のゴムの痛みも生じるため、
ゴム自体の消耗は激しくなります。 
F1のレースなどで、車のタイヤが柔らかいのは、コーナーを早いスピードにて曲がってもしっかりと道路に
タイヤが吸着しているからですが、その分、タイヤ交換がレース中に必要となるのも、やはり消耗が
激しいことを意味します。

 また、もう一つの流行りとしては、 
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このような三角のタイプの杖先ゴムもあります。
 
 四点杖だと平地歩行以外は難しく、屋外では使用しにくいのですが、
このようなタイプですと、屋内外にて、スロープでも使用できます。
 また、杖を立たせておくことができますので、杖から手を離して、杖を身体の側において、
両手を用いて何かを行うこともできます。
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 可撓型のこのようなタイプは人気があります。

杖先ゴムは、300円前後から1000円弱くらいまでいろいろありますが、
やはり屋外を歩く場合と、屋内だけで使用する場合では消耗度も違います。

最近では、この消耗をかなり減少させる、素材自体に工夫をこらした杖先ゴムもあります。
これを用いると、よく歩く人であっても、杖先ゴムの消耗はかなり抑えることができます。

 また、滑り止めを重視し、雨の日であっても滑りにくい特殊な加工をしてあるタイプもあります。

いろいろとこちらも勉強しないといけませんね。
 

担当者会議 と その家族

こんばんは。

 本日は、担当者会議 なるものについて述べたいと思います。

この担当者会議というのは、ケアマネージャーの呼びかけによって、
その利用者さんをサポートしている 医師・看護師・ケアマネ・デイケアスタッフ(リハビリ・介護福祉士など)
・デイサービススタッフ・訪問リハビリスタッフ・訪問介護スタッフ(旧ヘルパー事業所)・福祉用具担当
などなどにて行う会議です。

 実際のところ、医師や看護師はほとんどの場合は出席しません。
また、その利用者さんの自宅で行う場合、または、主に利用しているデイケアやデイサービスなどの
施設にて行う場合、などさまざまではありますが、
なかなか、全ての職種が集まって、しっかりと行える会議というものはないように思います。

 この担当者会議というもの、
実際には、これにより、報酬を受け取ることができるのは、ケアマネージャーのみです。
ほかの関連スタッフには、全く報酬はないのです。

 ケアマネさんにとって、
要介護1又は要介護2        :1件当り 11,316円
要介護3、要介護4又は要介護5  :1件当り 14,705円
の報酬を受け取る条件として、

(1) ひと月に1回、利用者の居宅を訪問し、利用者に面接すること
(2) ケアプランを初めて作るときや、要介護認定の更新・変更の場合に、サービス担当者会議を開催すること
(3) ケアプラン原案の内容を、利用者又はその家族に対して説明し、文書により利用者等の同意を得ること
(4) ケアプランの実施状況の把握後、その結果を毎月記録すること

ケアマネージャーさんは、原則40人未満の要介護の利用者を担当しますが、
要支援の利用者さんは、0.5人換算で担当できます。
一月に1回、利用者さんのおうちを訪問するわけですから、実際には、訪問リハビリの
スタッフのほうが、その利用者さんの把握はしっかりとできています。
また一方で、自宅の状況に関しては、デイケアのリハビリのスタッフは、
ケアマネージャーさんに質問することが多くなります。

 実際には、あまりよくわからないのも無理ありませんね。

 担当者会議を開催するきっかけは、主に上にあげた(2)の要件ですが、

家族からの声の中には、
リハビリのスタッフに対して、

 ’あまり活動的にさせないでください。 動かれるとベッドから下りようとして
転落してしまいます。’

 ’あまり歩けるようになってもらっては困ります。 また転ぶのではないかと心配です’

 ’最近動きがよくなったせいで、徘徊します。 夜眠れやしません。 困ります。’

 ’家ではベッドで寝ていてもらわないと困ります。’

このような声もよく聞かれます。

市町村などの保険者や、介護保険にて、利用者をそこから社会復帰させようとばかり声を
あげている国政をあつかう方々、特に厚生労働省の方々、
このような声が、実際に上がっているのを、わかっていますか?
これが現実です。このようなケースも多いにあります。

 介護する家族の本音、それが実の息子や娘であっても、そのような発言があるということを
ここで述べたいと思います。

 リハビリにおいては、担当したからには、その人の身体機能をアップさせたいとこちらも
思うわけですが、あがればあがったで、何故ほっといてくれないのか、という
家族の非難の対象になる場合もあるのです。
 悲しいですが、これも現実のひとつだということを、介護の世界を知らない人々にも
察して欲しいと思っています。

オレンジプラン と 認知症

こんばんは。

 本日は、
 昨日・一昨日と2日間にわたり、スイスのジュネーブにて行われた、
< 認知症に対する世界的アクションに関する第1回WHO大臣級会合 >

という会合について述べたいと思います。

80のWHOの加盟国、80の団体や学会、40のNGOから約400人が参加したようです。
世界各国の大臣級、研究の専門家、臨床やNGOの団体したということで、

つまりは、認知症という問題を、世界的な規模にて問題にしていきましょう、という動きです。

今回が、記念すべき?というか、 第 1 回 となりますが、今後の動きに関しても注目したい
ところです。日本でも、厚生労働省の審議官が出席し、簡単に述べると、

 「 日本は「認知症施策推進総合戦略」通称「新オレンジプラン」を策定しました。
   厚生労働省を中心に、11の政府機関の協力の下、策定されました。
   日本では、65歳以上の7人に1人、462万人が認知症の人で、
   2025年には5人に1人、約700万人になると予想されています。
   MCI(軽度認知障害)を加えますと、
   現状では高齢者の4人に1人が認知症又はその予備群と見込まれています
   ( 中略 )
   認知症に対する啓発は、認知症高齢者等にやさしい地域づくりの基礎です。
   認知症サポーターの養成プログラムは、日本の誇る、世界と共有したい取組です。
   地域だけではなく、職域や学校等で、認知症に関する正しい知識と理解を持って、
   認知症の人やその家族を手助けします。
   講習の修了者にはオレンジリングが渡され、もちろん私も認知症サポーターです。
   既に580万人の認知症サポーターを養成しましたが、2017年度に800万人となるよう目指しています。」

というような内容の話をしています。
オレンジプラン?なんとなく、携帯電話会社のプランの一つのような響きですが、

今後の認知症施策の方向性として、
平成24年6月18日に厚労省が発表した認知症の施策に基づいて、
平成25年度から5か年計画のことを言います。
 
この5カ年計画、がん対策推進基本計画もそうですが、国の計画、
5カ年、好きですね。きりが良いからでしょうか。

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上図は、
2010年時点での、2874万人の65歳以上の高齢者のうち、
認知症高齢者 (約440万人) と、 
健常者と認知症の境界にいるMCI (約380万人)
について示しています。
オレンジプランにおいては、上部の440万人と、MCIの一部に対して対応していこう、
という計画です。 
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上にあげたように、
オレンジプランには 7つ の柱から成り立っています。

今回のWHO会議においても、オレンジプランとは
 「ケア」 「治療」 「リーダーシップ」 「開かれた科学とデータ」
 「研究」 「権利」 「リスク軽減」  の7つがテーマとして、軸となっているということです。
詳細は、現時点では日本語訳が面倒なので省きます(笑)

また、認知症サポーターとは、
厚生労働省が2005年から始めた事業で、6時間の講座を受けた先生役の
「キャラバン・メイト」が、
全国各地で一般市民を対象に「認知症サポーター養成講座」を開き、
90分の講座を行い、認知症の基礎知識を身につけてもらう。
という仕組みです。

580万人もいるとは、私は知りませんでしたが、、、。

さて、では、この第1回の会合の話に出てきた話を簡潔に述べます。

① 認知症は、現在世界で4700万人以上の人が直接的にその影響を受けており、
   2030年までに、このような認知症の人は7500万人になると推計されている。
   その数は2050年までに3倍になると考えられている

② 認知症の最も典型的な型はアルツハイマー病と血管性認知症である。
   心血管疾患の危険因子を軽減することにより、
   ある型の認知症の危険を下げることができるかもしれないというエビデンスが出ている。

③ 2010年の認知症ケアに係る世界のコストは6040億米ドル-世界のGDPの1%-と推計されている。
   また、2030年までに、世界の認知症の人のケアに係る費用は1.2兆米ドル以上とも推計されており、
   世界の社会的・経済的な成長を減速させる

④ 認知症の人のうち、おおよそ60%の人々が低中所得国に居住しており、
  この割合は次の10年間で急速に増大する

いずれにしても、このような取り組みが、世界レベルで広がってきていることは、
それだけ認知症が深刻な問題なのだということがよく分かります。


ドクターヘリ と 震災

こんばんは。

 私の勤務する職場のある市には、ドクターヘリの発着場をもつ急性期の病院があります。
訪問リハビリを行っている最中、その急性期の病院がすぐそばにある利用者様のお家にて、
よく上空を旋回するヘリコプターの音がにぎやかに聞こえています。
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このドクターヘリ、
 救急医療用ヘリコプター ともいうらしいのですが、
医療機関に搬送するまでの間、患者に救命医療を行うことができる設備と、専門医を運ぶヘリコプターです。

2015年2月現在では、全国36都道府県に44機のドクターヘリが配備されています。
ドイツの73機に比較すると、まだ遅れている感じがします。
関東だけの範囲でみてみると、
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図のような範囲で、そのエリアを網羅しています。

 さて、このドクターヘリ、日本で初めて導入されたのは、
2001年4月から、ですが、このドクターヘリのそもそものきっかけは
1995年1月に発生した、阪神淡路大震災です。

   この1995年の阪神淡路大震災から20年
先日、  2011年の東日本大震災から4年  が経過しました。

 東日本大震災は、まだ我々の記憶に新しいものであります。
だからといって、1995年のこの大震災を忘れてはいけません。
この震災は、たまたま、でしょうが、午前5時46分とう早朝に発生したために、
日中で想定される被害よりは軽くて済んだと言われていますが、
当時大学生であった私としても、非常に印象深く、ショッキングな自然災害だったことを記憶しています。

 阪神淡路大震災の時、多くの道路が寸断され、救急車はまったく役に立ちませんでした。
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このような映像は、皆様の記憶にも、20年たっても焼き付いているのでは、と思います。
 私の大学時代の友人も、何人かは家族・親族を亡くしました。

 当時、道路が寸断された状態で、ドクターヘリなどはなく、また、災害用ヘリコプターを所持する自治体なども
少なかったのが現状です。
 この地震での教訓を活かして最初にドクターヘリを導入しようと事業を起こしたのが、岡山県です。

 さて、では、簡単に、阪神淡路大震災と、東日本大震災を比較していきます。
阪神淡路大震災の際には、それほど精度の高い地震計があまり多く設置されていなかったという点も
違いとしてあるようです。
震災
震度6以上の県が、 兵庫1県 に対して、 東日本大震災では8県に渡りますが、
全壊した家屋は、   10.5万軒 と 13万軒 とそこまでの差はありません。
半壊まであわせると、 39万 軒  と 24万軒 と、阪神淡路大震災での被害が大きいのです。
都市直下型地震のおそろしさを、物語っているかと思います。

死者や行方不明者に関しても、津波による2次災害なしの状態にて
6437名もの数にのぼっていることからも、かなりの被害と考えてよいかと思います。

阪神淡路大震災では、
災害公営住宅は、3年後には21000戸が完成していました。これは計画の50%です。

東日本大震災では、
災害公営住宅は、被災地全体で3万戸を予定していたにもかかわらず、
3年後の2月にて1000戸のみ、完成したに過ぎません。計画の3%のみです。

震災から国はなかなか学べていないことも考えられます。

各自治体ともに、苦労しているのは、
1機抱えると、年間2億円近い運行費用の負担です。これは非常に大変だとは思いますが、
自治体の経営努力を期待するほかありません。
ドクターヘリに、企業の宣伝を貼り付け、その収入で負担を軽減しようとしているとも聞きます。
どうぞどうぞ、いろいろやってみてください。
地域にて儲かっている企業があれば、ぜひ、スポンサーにもなってほしいと思います。

我々がドクターヘリを利用した場合は、、、救急車と同じく無料ですが、医療費は別途かかりますので、
そのあたりは認識する必要があります。
都道府県による所有なので、病院が持っている、と考えてはいけませんね。

関東大震災、これは1923年9月1日のことです。この頃に生まれたひとが、
今年93歳になるわけですね。
つまり、この震災を覚えている、というヒトとなると、かなり厳しい状況です。
この時に亡くなった方は、 約10万5000人 と 
東日本大震災   の約4倍、
阪神淡路大震災 の約16倍 です。

都市直下型地震、今後かならず起こるとまで言われていますが、どうなることやら、ですね。
職業人として何ができるか、の前に、人間としてなにができるか、というレベルになりそうです。
自分が無事なら、ですが。。



仏師のお話し その2

こんばんは。

  本日は、脳梗塞にて左片麻痺の運動麻痺を生じた80歳のMさん、女性のお話しです。

以前、20代で結婚・離婚し、その後、仏師となったということを1月下旬のブログで述べました。

Mさんは、お寺の住職である祖父の下で、家庭教師もみなお坊さんという特殊な環境で育ったためか、
かなり頭の回転も早く、知識も豊富で話していて面白い方です。
ただ、一方で脳梗塞による高次脳機能障害と、生来の性格も加わり、
デイケアにおいて利用者さんとうまくコミュニケーションをとることができず、
あなたに言っても分からない、だとか、あなたはおかしい、とかを、相手に向かって言い放ちます。
認知症の利用者さんも、感情的な部分に関しては敏感です。
Mさんから、さっきその話は聞いた、だの、無視されたりすると、押し黙ってしまうこともあり、
スタッフは席の配置に困っています。

 Mさんの話だと、住職である祖父について、小学校の頃からインドや中国など仏教に馴染みの
あるところに旅をしていたということです。

 仏像を彫るためには、まずは、その依頼主の住職さんと、その仏像の素材について一緒に検討する
ようです。
 霊木という言い方もするようですが、その木の種類によって、その仏像の雰囲気や、
その後、どの程度長持ちするか、固さによって、どの程度彫るのに時間がかかるか、などなどあるようです。
素材によって、それにかかる費用も当然違うのだそうです。
 年輪を重ねたものが良い物もあれば、若い木の方が良い場合もあるようです。

 都内では、新木場に1件、仏像を作るための材木を卸すお店があるらしいですね。
そこに注文しておくと、素材が入荷した時に連絡が入るのだそうです。

 荒彫り、といって、その素材を、設置するお寺にてザクッとだいたいの形にまでは、
お弟子さんを引き連れて、何人かで彫るのですが、それから詳細な彫りに至ると、
1人で彫ることになるようです。

 仏像を設置する場所では、決して電気の光の下では彫らないようです。
おひさまの日差しの下でのみ作業をするので、徹夜で彫るなどということはないようです。

 荒彫りが終わる頃から、住職さんが、時々その作業の場に立ち寄って、
お題目を唱えて念を入れていくようです。
 終わってからお披露目でなく、その過程も、かなりオープンなようですね。

 最後の仕上げは 目 だそうで、この時は彫る側もずっと題目を唱えながら彫るので、
かなり疲れも出るとのことでした。
宗派もいろいろあるため、全ての宗派について、題目なり、お経なりを勉強しておかねば
ならないとのことでした。

 彫るための道具に関しても、我々が知っているような彫刻刀のようなキレの悪いものでなく、
かなりの種類のノミや金具があるらしく、それ専門の業者が存在するようですね。

 我々も専門職と言われる職業ではありますが、Mさんもやはり、職人さんだったようです。
お話しは非常に面白いのですが、、こちらもある程度、答え方に気を配らないと、
ぷいっと話をしなくなってしまうので、なかなかやりにくい方ではあります。
Mさん、、、孤高の頑固な女職人、という感じがしますね。
 

集団指導

こんにちは。

 先日、県の健康福祉部保険指導課介護事業者指導班というかなり長い部署が、
県内の介護保険関連の事業所の責任者を集めて、
 
 ① 平成27年度からの介護保険制度の変更点
 ② 介護労働者の労働条件の確保・改善のポイント 

について説明がありました。
もちろん、 メインとしては、 4月より変更となる介護保険に関してですが、
②に関しても、いずれ述べたいと思います。

 この集団指導、県庁所在地である○市の大きなホールを借りきって、
資料をひたすら早口で読み上げるのです。
 ま、資料さえ手に入れば、あとは、それを読み込むだけなのですが、
こういう形だけの作業も、県にしてみれば必要なのでしょう。

ただ、大きな会場を借りて、県内の介護事業所の代表をを呼んで行うにしては何となく
物足りない感じです。
資料などはネット上で公開すればよいだけなのでは、と思ってしまいます。
税金、、、いろいろな形で使われているのですね。。。何となくがっかりな感じです。

 そして、内容的にも、4月から改訂されるはずの、制度のうち、
事業所ごとの介護職員処遇改善に対する申請書類や、
デイケアにおける生活機能向上リハビリ加算などについては、

まだ書式などもできていないので、詳細は今後のQアンドAにて確認してください。
電話での質問は一切うけつけません。
全てFAXで質問していただき、ホームページ上にて回答を載せます

と、こんなかんじです。 質問も、おそらく取捨選択されるでしょうし、回答がすぐ載るかどうか、
わかりません。
前回の改訂までは、電話にて質問することができていたのですがね。。。

 介護保険の改訂に関しては、このように、3月半ばになってようやく制度についての説明があり、
詳細はまだ未定の部分もあり、それでも強引に4月から変更となります。
内容的には、全体的に減算傾向ですね。
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 私の働く、通所リハビリや 訪問リハビリ の分野に関して言えば、
上図のように、生活期のリハビリに関しては、
 心身機能の回復 に関してはあまり重要視されずに、(3ヶ月ほど、というのが国の見解のようです)

 食事・排泄・着替え・入浴などの 日常生活活動    (ADL) や
 買い物・洗濯・料理・外出などの 日常生活関連動作 (IADL) を行い、(6ヶ月ほど、という見解)

 そして、その後の社会参加や家庭での自立した生活を支援する、つまり、
 
  訪問リハビリ : デイケアやデイサービスへの移行 ・ 社会復帰などでの 訪問リハビリの終了  
  デイケア    : デイサービスへの移行 ・ 社会復帰 などでのデイケアの終了

というイメージのようです。

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今回、デイケアに関してはいろいろと変更があったのですが、
上図のように以前は個別リハビリに対して、しっかりと加算がとれていましたが、
スライド31
今回は、個別リハビリに関しては、包括的なものとされています。
必要ない、というわけではないのでしょうが、我々セラピストにとってみると、
心身機能の維持的なアプローチに関して、軽視されているとしか言いようがありません。
とげありますね。失礼しました。

とげついでに、言うならば、今後の方針としては、
 
基本的には、介護保険制度で使えるお金が限られているので、
どんどんとそこから卒業させて、自宅なり社会なりに復帰してもらい、
介護保険でのお金をなるべく使わないようにさせようという意図が良く分かります。
そんなに、退院してきたヒトが簡単に
 身体機能のリハビリの卒業 → ADL アップ → 社会参加・家庭復帰 
となるでしょうか。。。
 今回、 < 社会参加支援加算 > なる加算項目が新設されましたが、、、
 いったいどれだけのひとが適応するでしょうか。。。

 今回、基本報酬を減らした分、デイケアにおいては、
月に1000単位もとれるマネジメント加算Ⅱという制度もできていますが、、
これは医師・ケアマネ・リハビリスタッフ・看護師が
毎月、リハビリテーション会議 たるものに出席し、
医師から家族にリハビリテーション計画について説明して、了承を得る

というものです。。。なかなかこれをできる事業所は少ないかと思いますし、
加算部分 といのは、将来 、包括してなくしていく部分 ということは、
歴史が証明しています。。。。

 とげついでにいろいろ述べましたが、、まぁ、
生活期の身体機能訓練に関して、 < 漫然と行っている > という評価を国で行った、
ということは、厳しい現実です。
<漫然と> とは <ちんたら・適当> という意味ですよ。

 今回、訪問看護ステーションから行っている訪問リハビリに関しても、
かなりの減算となり、病院や診療所から行っている訪問リハビリと同じ扱いとなりました。
さらに、60分(20分x3回)のリハビリに関しては、-10%の減算もあります。

 いろいろと厳しいですね。

 

ブリッジ エクササイズ について

こんばんは。

 本日は、我々が普段リハビリの場面において、おそらく1日1回くらいは、誰かに
指導する、というか誘導するであろう ブリッジ 、お尻上げ についてです。

 このブリッジに関しても、いろいろと専門的な視点から分析できます。

これをすべて書いてしまえば、企業秘密の面もあるので、職域を守るためにも書きませんが
(といっても、文献や研究も進んでいるので、ある程度調べればすぐわかります)

例えば、
1_08.jpg
オーソドックスなブリッジに見えるかもしれませんが、、、

 ① 殿部の上げ方について、どの程度あげさせるか?

    ・ 写真のように、一直線に 膝関節(膝蓋骨) ― 股関節(大転子) ― 肩関節(肩峰)
      が並ぶ
    ・ 背中は浮かせず、骨盤のみ挙上させる
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 ②  膝の屈曲角度について、どの程度屈曲させるか?
    
    ・ 肩甲帯(床面に接している) と 踵部 の距離が 遠い
       = 膝の屈曲角度が浅い

    ・ 肩甲帯             と 踵部 の距離が 近い
       = 膝の屈曲角度が深い
brige5.jpg

 ③  股関節の外転角度について、 どの程度外転させるか ?

    ・ 股関節 閉脚位  = 左右の足部の位置が近い
    
    ・ 股関節 中間位  
  
    ・ 股関節 開脚位  = 左右の足部の位置が遠い

 ④  足部の高さについて、 どの程度の高さにするか ?

    ・ 足部の高さ 0cm  =  床面で、頭の高さ と 足底の高さ同じ(同一平面でのブリッジ)

    ・ 足部の高さ 20cm =  頭より足底が高い位置でのブリッジ

    ・ 足部の高さ -20cm = 頭のほうが 足底より高い位置でのブリッジ

まぁ、ざっと考えただけでも、
①から④までのパターンがあり、
その中で、膝の角度、股関節の角度、殿部のあげ方、足部のポジションなどなど、
ブリッジといってもいろいろな分析ができます。
brige4.jpgIMG_0018.jpg
 ブリッジの主動作筋としては、
大殿筋・内外側のハムストリングスがありますが、その他、

 中殿筋、腹筋群、足関節周囲、頸部の筋、腰背部の筋、
上肢で支える場合は肩関節周囲の筋群が補助筋として働きます。
ま、全身運動の一つとなるわけですね。
 
 また、主動作筋のハムストリングスと大殿筋が協調的に働かないと、殿部挙上は保持できません。
よって、各筋群の筋力だけでなく、協調性も必要とされるわけです。

企業秘密と書いておきながらざくっと説明しますが(笑)

②のパターンの検証では、

  膝の屈曲が深い場合 : ハムストリングスの収縮が弱まり、より大殿筋に力が働く
                  股関節の屈筋群が強くはたらき、内旋・外旋の筋群が抑制される
  
  膝の屈曲が浅い場合 :  ハムストリングスの収縮が強まり大殿筋と協調的に働く

③のパターンの検証では、

  閉脚位よりも開脚位のほうが、中殿筋や大腿筋膜張筋の収縮をより得られる
  特に中殿筋は、股関節外転位の方がより強く働く

④のパターンの検証では、

 足部の高さをを下げてのブリッジ : 足部を0cm 20cmよりも、大殿筋は有意に収縮する
 より殿筋を収縮させるためには、脊柱起立筋群の働きを抑えて、腹筋を用いることを意識させる

 ま、こう考えると、どのようなブリッジを行えば、どこの筋力をより強化できるか、など
考えられます。 われわれセラピストの行うブリッジエクササイズも、そう考えると、
いろいろなことを考えて行っていることがわかっていただけると思います。

 足にボールを挟んで、お尻を上げるのも、どこの筋力をアップしたいか狙っていますよ。
応用問題です(笑)
1_09.jpg
 
 ちなみに①のブリッジは高齢者には推奨しません。理由はわかりますでしょうか。

内閣府と高齢社会白書

こんばんは。

 皆さんは、 内閣府 という言葉には馴染みのある方、ない方、あるかと思います。

この組織の長は、内閣総理大臣ということになるのですが、
日本の行政機関の一つで、そこで働く人は、1万人を超え、充てられる予算は1兆5000億にも
なるのです。

企業で言えば、かなり巨大な企業ですよね。

その内閣府のホームページ、どの程度の医療・介護系の職員がのぞいているのでしょうか、、、不明です。

さて、そこにはいろいろと政策に関する統計的なデータが載せてあります。

高齢社会白書という、この内閣府が作成して国会に提出している年次報告書があります。

このデータ、我々セラピストはもとより、国民全員が、日本の高齢化を知るために必要な情報がわんさか
載っています。
これだけの規模の国家公務員を要する組織のデータ、是非吟味したいものです。

 現在、平成26年版の高齢化白書まで作られています。
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html
ちなみに、CAOというのは、 CAbinet Office のことです。

 koureika.png
例えば、<  国際的な高齢化率 >  に関してですが、

 日本が、戦後、急激に高齢化社会 → 高齢社会(2010年にて23%)になったこともよく分かりますし、
イタリア・スウェーデン・スペインと続いていることもわかります。
 今後の予測では、アジア圏に関しては、韓国が日本を上回るペースで高齢社会へと変わっていくことも
わかります。
setai.png無題
この2つの図は、
 < 高齢者の家族と世帯 >を表しており、

 65歳以上のいる世帯数は 43% を超え、そのうち、 単身や夫婦のみの世帯が50%を超えていることが
分かりますし、(左図より)

 2010年における配偶者率は、
 男性80.6%に対し、女性は48.4% となっており、やはり女性は先に配偶者を失う傾向が強いことが
わかります。

 shuunyu.png
< 高齢者の経済状況 > をまとめている項目もあります。

 高齢者世帯の所得を種類別にみると、
「公的年金・恩給」が209.8万円(総所得の69.1%)で最も多く、
次いで「稼働所得」59.2万円(同19.5%)となっています。

 無題3
 35歳から64歳までの男女に聞いたところ、65歳まで働きたい、70歳まで働きたい
と思っているひとが、50%を超えている事もわかります。
 生活費のため、だけでなく、自由に使えるお金がほしいため、というのがあります。

 生活保護を貰っていながら毎晩のようにお酒を飲んだり贅沢しているごくごく一部のヒトは、
反省をすべきかと思います。(まぁ、このようなヒトはゼロだと思いたいですが、
このような仕事をしているといろいろな話を聞きますので。。。)

 このように、内閣府が収集しているデータに関しては、いろいろと、現在の日本の現状を
明らかにしてくれるデータがいろいろとつまっています。
 
 この資料は、新聞などでふーん、と見る時以外にも、自分でもホームページから発掘したり、
分析できるはずですので、是非とも活用したいものです。



アルツハイマー型認知症とインスリン

こんばんは。

 先日の、鳥越俊太郎さんの医療の現場、という番組において、
アルツハイマー型認知症について取り上げられていました。

 その中で、インシュリンとアルツハイマー型認知症との関連が取り上げられており、
インシュリン投与が、アルツハイマー型認知症を改善するということ話がありました。

 この放送の2年ほど前には、ためしてガッテンにおいても、
炭水化物の食べ過ぎによる脳内の過剰なインシュリンがアルツハイマー型認知症を
招く、というのが放映されていたようです。

アルツハイマー型認知症の脳には、
ベータアミロイドと呼ばれるたんぱくからなる老人斑とタウたんぱくからなる神経原線維変化がたくさん出現し、
そのために神経細胞が脱落し、認知症が起こります。
しかし、なぜベータアミロイドやタウタンパクが脳に特異的にたまるかということに関しては
多くのことがわかってきましたが、原因解明にまでは至っていないのが現状です。

 アルツハイマー病と、アルツハイマー型認知症って同じ?という質問は、よくありますが、

 基本は、アルツハイマー病という大きな診断の中の一つに、
アルツハイマー型認知症という診断があります。家族性アルツハイマー病というのも、いわゆる
アルツハイマー病の一つです。
 
 ただ、ほぼイコールのイメージで述べられているものも多いですね。混乱したくないですね。
我々の業界では、 カルテによく、 AD と書いてます。
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認知症の内訳、に関しても、、アルツハイマー型認知症はかなりの割合となっています。
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また、脳の萎縮、というのは、アルツハイマー型認知症の方は、かなりわかりやすい形です。
写真のとおりです。

アルツハイマー型認知症ですが、アメリカの研究では、
アルツハイマー病を、 <3型糖尿病>とする学者がいるなど、
糖尿病の患者では、脳血管性認知症や、アルツハイマー型認知症となるリスクが2-4倍にもなるのが
明らかになっています。

よって、アルツハイマー型認知症を予防する = 糖尿病を予防する ということも言えるのです。
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インシュリンは、 血液中の糖質を、臓器にエネルギーとして吸収させる 
 < 唯一の> <唯一の> ホルモンです。
人間は、長い間、狩猟生活を送っており、なかなか満足に食事にありつけない時代が長かったのです。
よって、糖質を血液に 増やす ことに関しては、生きていくために
 ・グルカゴン
 ・エピネフリン(アドレナリン)
 ・糖質コルチコイド
 ・成長ホルモン
などなど、いろいろあるのですが、、 血糖を 減らす ような時代は、長い人類の歴史の中で、この
2000年ほどです。
 よって、人間の体は、 血糖を 減らす のは不得意です。
インシュリン しかないのですから、、、、
 もともとは、インシュリンは、血液から臓器・筋肉・脂肪があまり極端に血糖を取り込まないよう、
それを調節するホルモンでした。取り込むのですが、取り込みすぎない、です。

 なぜなら、あまり糖が血液からなくなってしまうと、低血糖で人間、倒れてしまうので。。。

 ただ、近年は、贅沢な、豊食、飽食の時代になりましたね。よって、、、、
血糖が常に高いことが多い → 血糖を減らそうとして、インシュリンが頑張りすぎる
→ インシュリンが疲れて、通用しなくなる
 (これを、 何だか難しい言葉でインシュリン抵抗性増大とかいいます。
この抵抗性、という言葉は、学生が混乱する原因です。

インシュリン抵抗性の増大 = インシュリンが効かなくなる = 血液中に血糖が残ってしまう
= 血糖値が下がりにくい状態
でよいではありませんか)

 この 血糖値が下がりにくい状態 というのは、いわゆる2型糖尿病のヒトが多いのですが、
この原因は、 
 ・ 遺伝的な要因
 ・ 過食による肥満
 ・ 運動不足  
が大きく関わっています。
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さて、ここで、上の図です。
 インシュリンが疲れて効かない、、血糖が高いままの血液が残ると、、、

① 実際の脳の細胞の中に、脳の血管(血液)から糖(グルコース)がちゃんと取り込まれていない
  (インシュリンが不足する、と表現しているものもあります)   

② 脳の細胞の中で、糖(グルコース)が不足する

③ ベータアミロイドというタンパクが十分に分解されず、蓄積されてしまう
  (血中の血糖が高いと、インシュリン分解酵素が脳の細胞からいなくなってしまい、
   ベータアミロイドを分解できなくなってしまう 、 という言い方もできます)

④ 脳の細胞内に、ベータアミロイドが蓄積されて、アルツハイマー型認知症を引き起こす

 ま、こういう流れになります。

近年、この①の段階の前に、インシュリンを投与することで、
アルツハイマー型認知症を予防しよう、改善しようという動きが出ています。

 急にインシュリンが増えると、低血糖にて倒れる可能性もあるので、
ここでは、少量を、点鼻薬で、という試みがあるようです。

インシュリンの働きや、抵抗性、インシュリン分解酵素、ベータアミロイド、、、
いろいろと何だか混乱しやすいですが、、、、

糖尿病に関しては、我々セラピストはある程度の理解をしておく必要があるかと思っています。


介護職の有給休暇

こんにちは。
 
 本日は、先日からいろいろと?新聞をにぎわせている、有給休暇について、ひとりごちます。
この有給休暇、四文字熟語です。 省略して書くと、有給でなく、有休、となります。

 まずは、企業に、有給休暇取得を、 義務化 とするということです。

 現在の制度では、
  従業員の方から、  ◎月○日 休ませてください →  上司・会社 : よかろう

 てな具合ですが、
 今後は、  上司・会社 : 休む日を教えてください  → 従業員 : ○ 月 ◎ 日 どうでしょ?
        上司・会社 : 分かりました。かならず休みなさい

 となるようです。 まぁ、かなり遅れていますが。。。そして、たった、5日、ですが。。
 今までのように、こちらで言い出しづらいな、というのは、なくなる方がよいでしょう。
 
 先日の新聞で、有休の消化率に関して、
 日本の企業の平均は、、47.1% だそうです。
 
 4年連続で、企業ではNO1のホンダは、ほぼ100%の消化率で、
毎年、有休の残りが、20日以下になるように、調整する、という方針です。
つまり、40日残っていたら、20日は取りましょう。
ということです。

 失効した有休も、最大60日まで積み立てて、その私傷病の療養や、家族の介護にあてることが
できます。
 なかなか、素晴らしい制度です。
 某金融機関に勤めていた私などは、辞める時も残有休が50-60日ありましたが、消化できる
 空気ではなかったように覚えています。 
 1日1万円くらいで買い取って欲しいと心から思ったりしました。

さて、我々の医療・介護の業界は、有休に関しては、上述したような企業と比較すると、
かなり取得しづらい状況です。 
3月から4月などは、職員の子供が卒業式や入学式など、イベントもあるため、女性職員の多い
介護の職場などは、皆さん遠慮しながら、ストレスをためながらの有休取得となっているのでは
ないでしょうか。

 年間の有休も、20日程度を上限とする場合も多く、それを越えた分は、
過去のかなたに消えていく、みたいなことも多いのではないかと思います。

 GraphFirst.png
世界的に見ても、ワーストを走っているのが、上図でも分かりますね。

 ブラジルやフランスは、30日あれば、30日使ってるところがお国柄っぽいですね。
Secondgraph.png
 ただ、上図のように、日本人は、50%以上のヒトが、現状に満足というのです。
取得率1位のフランス人は、90%のヒトが、もっと休みが必要と述べています。
日本人が、世界のスタンダードと考えることがいかに馬鹿げているか、わかるかと思います(笑)

 全企業平均の取得日数8.5日、取得率47.1%に対し、
医療・福祉分野は取得日数6.4日、取得率44%と低めなのが現状です。
ranking1.png
上図のように、業界においても取得率の格差がかなりあります。
医療分野は、47業種中38位です。 まだ介護分野の方が16位と頑張っています。

 我々の分野は、インフルエンザや疥癬など、利用者さんからもらう可能性もある
感染リスクも有り、それに対して企業側が特別休暇をくれるところは稀です。
ですので、ある程度の有休は残しておきたいくらいですが、何とか、
安心して働くことができるよう、対処していかないと、なかなか職場への定着は難しいと考えます。

 若い人から年配の人まで、安心して働ける職場づくりあって、初めて相手に対して
介護やリハビリの手を差し伸べることができるかと思います。
 正直、かなり現状はシビアだと考えますが、
私は自分の手の届く範囲の職員に関しては、
2週間に一度、おやすみの予定あれば教えて下さい、と尋ねるようにしています。

以前の職場では、何となく体育会系ののりが強く、残業してなんぼ、定時から残っている社員は
やる気があるなど、何だか間違った認識をした上司や事務がいて、非常に帰りづらかったり
休みづらかったりした覚えがあります。それが、あたりまえ、が一番こわい。

そんな職場、意外と多いのです。
私自身、自分でも残業をしすぎないようにも気をつけているところです。


 

骨折の治癒過程

こんばんは。

 本日は、骨折、という非常によく臨床の現場で直面する診断に関して述べたいと思います。

骨折した骨が、癒合するための条件としては、以下の4つの条件が必要です。

① 骨折部の接合
② 骨折部の固定
③ 十分な血液
④ 適度な圧迫刺激

この4つです。

例えば、身体の部位で言えば、治癒のめどでは、
中手骨         2週
肋骨          3週
鎖骨          4週
前腕骨         5週
上腕骨体部      6週
脛骨、上腕骨頚部  7週
下腿骨         8週
大腿骨体部      8週
大腿骨頚部      12週

などというのがよく知られていますが、頚部骨折の場合、内側骨折の場合は、
とにかく骨に栄養を送る血管がないのです。その分、治癒は遅れています。

骨折の治癒過程というのは、多くの場合、以下の3つの過程を指します。

① 炎症期
    骨折直後から、骨軟骨が形成されるまでの期間です。
    受傷後 ~ 2週間程度です。
    骨折部では、血管が損傷されます。 よって、 骨折部の 細胞は死んでしまいます。
    骨膜が破綻し、骨折によって生じた間隙に血腫ができます。
    img_recovery01.gif


② 修復期
    一度損傷された血管、その後、新たにできた血管が血腫に侵入します。
    受傷後2週間~8週間程度です。
    マニアックにいうと、
       線維芽細胞→軟骨芽細胞→軟骨性仮骨   となります。
    下の図の中では、新生骨と軟骨を合わせて、仮骨といいます。
    img_recovery02.gif
    修復期の時点での仮骨は力学的に脆弱な線維性骨であり、
    また、皮質骨の形成は充分でないために、
    必ずしも元来の力学的強度は得られていないようです。

    骨の修正の際には、骨折部から、少し離れた場所に(骨膜下)に骨化が見られます。

    ま、簡単に言えば、 仮骨ができ、骨折部の間に橋渡しをします。

③ 再生期
    仮骨が再吸収され、骨細胞へと再生 (置換) されます。
    受傷後8週間~数ヶ月程度です。
    リモデリング期とも言われます。
    20130831_757336.jpg
   海綿骨化した仮骨は再造形によって皮質骨と骨髄腔が形成され、
   仮骨量の減少とともに構造も正常化します。

    簡単に言えば、 仮骨が吸収され → 骨細胞へとなる  です。

さて、この骨癒合についてですが、
この癒合が、異常であったり、不十分な場合、どのように我々が表現するかというと、

① < 変形癒合 >
    解剖学的なアライメントと異なった異常な形態で癒合が完成した状態をいいます。
    整復位不良のまま固定が行われた場合や、
    整復位が保持できなかった場合などに角状変形(内反、外反、あるいは屈曲)、
    回旋、短縮変形などが起こることがあります。

② < 遷延治癒 >
   骨折癒合に予測される期間を過ぎても骨癒合がみられないものをいいます。
   治癒過程が緩慢ではあるが、少しはつづいているもの、という感じです。
   骨癒合を妨げている因子があればこれを解決することによって再び骨癒合が進行する場合もあります。
   不十分な固定が原因であることがもっとも多いようですね。
   癒合不全、 とかいう場合もあるようです。

③ < 偽関節 >
    骨折部の治癒過程が止まって、過剰な可動性をみとめる場合です。
    だいたい、骨折後、保存的に介入して、6ヶ月を過ぎても固まらない場合が多いです。
 
    骨折端は丸みを帯びたり萎縮したり、骨髄腔は骨で覆われます。
    骨折間隙は繊維性の瘢痕組織で充満され、過剰な可動性となります。
    不十分な固定や感染、骨欠損などの原因が多いようです。

    治療としては、硬化あるいは萎縮した骨折端を切除して、骨髄腔を開通させ、
    自分の骨をを移植するとともに、安定した固定を施すことです。
    ピンなどを使って、強固な内固定を用いることもあります。
 
    一般的に遷延治癒と偽関節は、受傷後の期間とX線写真によって判定されるのですが、
    両者を分けることは難しく、 同一の分類として扱われることが多いようです。


うさぎ追いしかの山

こんばんは。

 本日は、腰椎圧迫骨折・老年性認知症の女性の利用者さん、Mさん92歳のお話です。
Mさんは、秋田県の出身で、小学生の頃のウサギ追い、の話を聞くことが出来ました。

 Mさんの地域では、春先になると、小学校の年中行事の一つとして、うさぎ追い、
言い換えれば、うさぎ狩りを行ったとのことです。

 うさぎ、可愛いのに、というお話をこちらがしたところ、

春先の大事な植物の新芽が、うさぎによってかなり食べられてしまうので、
そのうさぎを狩ることによって、自分たちの食物を確保するという、
生活のための習慣の一つであったということでした。

 丘の上に網を張り、下の方から小学生たちが横一列になって、
雪の残った丘を一斉に、ゆっくりと登るのだそうです。
うさぎはぴょんぴょんと丘の上に逃げ込み、御用となるのでしょう。

 さて、そのうさぎ、多い時には一度に10羽以上が捕まるようですが、
うさぎの皮はその場で大人たちに剥かれてしまい、
満州の兵士のコートとなるべく送られるとのことです。
 
小学校2年生にもなると、
 <まんしゅうのへいたいさんへ>というタイトルで、作文をそれぞれが書かされて、
がんばってください、とお手紙を添えて、そのうさぎの毛皮から作ったコートを送っていたとのことでした。

 さて、皮をはいだウサギの肉を使って、クラスで七輪を2つほど用意し、大鍋を2つほど用意して、
うさぎ鍋をするのが、その時期の学校行事の流れだったようです。

 その際、野菜に関しては、それぞれの生徒が、家から大根やら菜っ葉やらを少しずつ持ち込んで入れ、
ウサギの数が少ない場合などは、学校側がどこからか豚肉などを調達してきて、
その鍋に入れたようです。

 食材は皆で持ち寄って、大鍋は、お金持ちのおうちから、リヤカーで皆で持ち出して、
ということを学校で行っていた、とのことでした。

 そうして出来上がった立派なうさぎ鍋を、皆で食べたというのです。

Mさんのお話はそこで終わらず、Mさんの家では、
父親が神主さん(恐山のイタコという以前私が書いたブログにて紹介したかもしれません)であったため、
< 四つ足の生き物は食べない >という家であったようです。

ですので、Mさんだけは、そのうさぎ鍋を食べることがなかったようです。
うさぎや豚のの肉以外で、食べてもよさそうなものだと感じましたが、
そのあたりはストイックに父親の言いつけを守っていたようでした。
 
 このうさぎ追い、3月あたりで、吹雪などが続いた後には行われなかったようです。
なぜなら、吹雪のあとには、熊が出現することが多く、
さすがに小学生には手ごわかったから、ということでした。
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 うさぎ鍋、私はうさぎ年の生まれなので、、ちょっと気になりますね。 

痰の吸引について

こんばんは。

 本日は、痰の吸引に関してです。
以前は、痰の吸引に関しては、医師や看護師、そして、その指導を受けた家族のみでしか、
吸引は行うことができませんでした。

 その後、2010年4月に新たに 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士において、
痰の吸引は認められました。

 さらにその後、2012年4月から、一定の研修を受けた介護福祉士及び介護職員等においても、
痰の吸引は認められました。
 kyuinnki.jpgwat1419-01.jpgtool_image_11.jpg
在宅での吸引の装置は、卓上吸引器が多いですが、右写真のような、携帯用もあります。
現在では、歯ブラシをしながら吸引を行えるものもあります。
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以前ブログにおいても書きましたが、
痰の多くは、食道を通過して胃に入り、自然と消毒消化されます。 
咳やくしゃみで外にでるものは、わずかなものです。
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 これらの仕組みが上手く働かず、痰がたまってしまった場合は、
吸引が必要です。
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 このような気管カニューレにおいても、痰が絡んでしまう場合が生じます。

 吸引が必要な理由は、 以下の通りです。
① 各種分泌物や痰が気道に溜まって、気道を狭窄してしまい、窒息や呼吸困難を起こす
② 気管カニューレ内は、せん毛がなく、痰が上がってきにくい
③ 上気道内の痰や分泌物が誤嚥となり気道内に入り、肺炎がおきたり、更に痰が多くなる
  
 どのような時に吸引するかというと、
① ナースコールや、利用者さんの表情などで、その必要性を認識した場合
② 唾液がかなり口腔内にたまっている
③ 喘鳴など、異物の音が気道内や肺にて強い(ゴロゴロ・ゼーゼー・ひゅーひゅー)
④ 人工呼吸器のアラーム
⑤ SPO2(血中酸素飽和度)の低下

 まぁ、訪問先での場合は、家族とよく前もって、このような場合は、と相談しておくべきです。

さて、吸引により起こりうることで注意すべき点はいくつかあります。
① 吸引される利用者さんの 苦痛
② 口腔内・鼻腔内・気道の損傷  → カテーテルの先に血液がついたような場合は注意
③ 低酸素状態            → 血中酸素飽和度の低下
④ 不潔な操作による感染

とにかく、 体位変換などによる排痰法などを行うことで、一度に吸引できる痰の量を増やすことを
試みて、その後吸引することが大切です。
体位変換や、スクイージングなどの排痰法を行ってから、15分から30分ほどして痰が下りてくることも
多いようです。
tan5.jpgtan4.jpgtan6.jpg
痰が貯留しやすい箇所、そして、吸引にてねらう場所は上の3つのポイントです。

 我々セラピストは、原則、口腔と鼻腔に対して吸引を行います。
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鼻の穴は、2つありますが、基本的には、奥で繋がっているので、右が入りにくければ、左の鼻の穴
に入れてしまってよいのです。
 最初から、陰圧はかけずに、カテーテルを引きながら圧をかけて吸引するのが基本です。
カテーテルに関しても、8-10cm程度の深さ、そして、7-10秒程度です。
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 吸引の陰圧は、20kPa以下であることを、確認することも大切です。

いずれにしても、
感染予防を徹底すること ( 吸引カテーテルの扱いをするときは、手袋をすること)
利用者に、開始前、最中に声掛けをすること 
です。

 また、吸引の片付けにおいても、
① 消毒液や洗浄用の水は、残量が少ない時は交換する(継ぎ足しはなし)
② アルコール綿も補充
③ 周囲に飛び散った水滴や分泌物を拭く
④ 吸入びんの排液が7-8割になる前に捨てる

これが大切です。



変形性膝関節症  ~ 関節軟骨への移植 と 動物実験 ~

こんばんは。

 確か、今年の2月14日のブログにおいて、

鉄の粒子 と 幹細胞(自身の骨髄よりとります) を合わせて 
体外から患部に誘導するという技術について、紹介しました。

それとは別に、つい先日の新聞にて、京大の研究チームによる成果として、
関節の軟骨をIPS細胞より作製し、移植するという試みが発表されました。
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上記の図から分かる通り、IPS細胞による、すり減った硝子軟骨の修復です。

この硝子軟骨というのは、軟骨細胞とコラーゲンなどでできていて、膝や肘の表面を覆う部分です。
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もっとわかりやすい軟骨のイメージは、、、
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まぁ、こんなかんじで、表面がすり減ってしまうと、それを元に戻すということがこれまで不可能であり、
痛みが強くなり、
最終的には入院し、手術し、
人工関節へ置き換える、リハビリを行って筋力や可動域を確保する、
というプロセスがありました。 

それが、修復されるということです。 
まずは、ブタさんが結果を出してくれましたが、、なぜブタ?

まぁ、動物実験というのは、
ヒトに近い良質な結果を得るために、、、主に 哺乳類 を用いるようです。

その中で、
 小型動物 : ラット・マウス・モルモット・ウサギ

 大型動物 : さる・いぬ・ミニブタ 

を用いることが多いようです。
実験動物としてのブタには,大別して家畜豚,ミニブタ,そしてマイクロミニピッグが
存在するようです。
欧米では、ビーグル犬が主に使われていましたが、現在はそれに変わり、ミニブタが
用いられるようになってきています。

 動物福祉や倫理の世界的な高まりによって、 
2010年9月の欧州議会で、 霊長類の実験使用を原則禁止 ということが決まり、
また、
2011年よりアメリカも、 チンパンジーへの実験には費用を援助しませんよ、という方針を
決めたので、

 欧米では サル を 用いた実験がほとんど行われなくなっているようです。
それにともない、 人間(サル)の伴侶動物である 犬 を使うことも減っているようです。

一方で、ブタさんが活躍しているとのことでした。

日本でも、2006年に動物愛護法改正があり、犬の使用は困難になっているようです。

 現在、欧米では、年間実験に使われる ブタは9万頭と、犬の4倍以上となっていますが、
まだまだ日本では、犬1万頭に対して、ブタさんは1千頭強のようです。

 このようなこと、調べてみると意外と知らないものだな、と思いました。

リンクナース??

こんばんは。

 本日は、病院ではなく、地域での緩和ケアに携わる職種の一つである理学療法士として、
リンクナースの存在についてコメントします。

新聞紙面上において、地域の緩和ケアを取り巻く環境の中において
リンクナースの存在がクローズアップされていたので、まずはそれを紹介します。

pc02.gif
上の図からわかるように、
以前までの緩和ケアのイメージは、
がんがある程度進行し、その結果、終末期に対する患者さんや家族への関わり、と考えられてきました。

 その後、2012年6月に国で定めた、がん対策推進基本計画において、その考え方が変更され、
がんと診断されたその時点から、緩和ケアも同時に推進していく、ということが課題となりました。

 つまり、がんと診断された衝撃に対して、その後の治療へ向かうための心理的・社会的な準備を
整えるための支援を、積極的に行っていく、ということです。

 ここで言う、社会的な準備、というのは、仕事や、経済的な問題、家庭内の問題、などを言います。
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地域における緩和ケアチーム、というのは、例えば上の図のようなイメージです。
理学療法士のところには、作業療法士、言語聴覚士も含まれると考えてよいと思いますし、
図にのっていない部分で、ピアサポーターなどの民間のボランティア団体も含めてよいかと思います。

 この地域における緩和ケアチームに対して、
病院における緩和ケアチームは、
13_001.gif
今までは、上の図のような仕組みでした。現在でもこのような形で、対応している病院も
あるかと思います。
 リンクナースというのは、病院なかで、緩和ケアチームと、担当の医師や看護師との間を結ぶ
調整係という立場であり、
 緩和ケアチームと病棟や外来部門の連絡を担当する看護師という位置づけであったと思います。
それが、現在では、
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 上の図のように、患者さんや家族とも直接連携し、その他の医療スタッフとの間に入って調整を
行う役割に変わっています。
 患者さんや家族の方の思いを受け止める役割、これがリンクナースの役割に新たに加わったとも言えます。

ただ、このリンクナースの存在は、 一度患者さんが地域に戻った後は、地域との連携にはなかなか
加わることができていないように思います。
 
 現状、地域での緩和ケアチームの中心となるのは、場合によってはケアマネージャーであったり、
外来の病院のソーシャルワーカーであったりします。
 なかなか、担当医師や看護師と、地域の医療スタッフとの橋渡しは円滑には行えません。

 私の所属するデイケアにおいても、悪性リンパ腫で先日亡くなった53歳のKさんに対しても、
国立がんセンターの医療スタッフ との関わりや治療経過、投薬状況などの情報はなかなか詳細が
伝わらず、
ケアマネージャーさんも十分な情報を得ることができておらず、
私自らが、Kさんのご家族と直接連絡をとり、担当医師に対して確認してきて欲しい事項を家族に
対して書面でお渡しし、それをあとで家族から確認する、という、なかなかスムーズにいかない
対応をしてきた経験があります。

 Kさんが一人暮らしであったこと(離婚して独居)、家族である息子や娘が30代と働き盛りで、
なかなか本人に付き添えなかったこと、
Kさん自身は脳転移があり、高次脳機能障害があったため、本人の説明では要領を得なかったこと、
というのも、問題ではありましたが、
このような方は、大勢いるかと思います。 

 やはり、病院内でリンクナースという存在があるならば、その情報を地域まで届けるための
橋渡し役が大切だと痛感します。
 がんの治療のための担当医と、実際にその人が暮らす地域での主治医は、
異なることが多いというのも現実問題としてあります。

 また、ソーシャルワーカーやケアマネージャーでは、その人の能力によって、医療やがんに対する
知識や対応能力に大きな差があります。
うまく情報を担当医から引き出せないことも多いのです。
 
 地域のリハビリスタッフはこのような情報不足の中で、利用者さんと向き合っているという現状が
あることを、述べさせていただきました。

 一朝一夕には解決されない問題ですが、今後の課題として、私の中でくすぶっているものの一つです。



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